1月8日から9日にかけて膠の製造がおこなわれました。
工程をお伝えしていきます。
まずは、抽出の工程からご覧ください。
8日の午前4時から火入れされました。この写真は約6時間後の状況です。
①鹿皮を20㎝ほどの大きさに切っておきます。
②二日間流水し皮の洗浄と水分を含ませ柔らかくします。
③柔らかくなった皮に水を加えて煮ます。
牛皮膠の抽出時は牛骨スープのようなにおいでしたが、
鹿皮膠はなぜか和風のかつを出しのようなにおいがしました。
ふしぎです。
④抽出が終わり、出来上がった液をとりだします。
⑤細かなごみを取り除くため漉しながら容器へ
液温を80℃から85℃にし約10時間煮ました。
⑥取り出した液をもう一度漉します。
あまりにキレイでしたのでゼリー状になった膠の色をお伝えしたく、
試しに容器に流してゲル化させてみました。
(実際には固形化するためもっと厚みがあるので透け感は異なります)
液を取り出した槽の中
まだ、皮が原形をとどめています。
二番抽出の膠が乾燥可能なくらいに固まるかわかりませんが、
材料も高価なのでとりあえず挑むことになりました。
(抽出はできるのですが物性により固まらないこともあります)
採取した膠液は容器に入れ一晩屋内に置いて凝固させます。
次回は、乾燥までの段階をお伝えします。